【北京だより】1月25日号

最近、自宅付近の映画館に行く機会がありましたので、今週は北京市の極普通の映画館の様子をご紹介致します。 今回行ったのは規模が小さく施設もかなり古いような住宅団地隣接の映画館です。寒いせいなのか、週末にもかかわらず観客数はそれほど多くはないようです。

子供たちがクレヨンしんちゃんを見たくて、事前に「美団」APPからチケットを予約し、30分早く映画館に着きました。クレヨンしんちゃんは中国にもファンが多くて、11月25日に『クレヨンしんちゃん新次元!超能力大決戦』が中国本土で公開されました。上映初日は2,048万元の興行収入で、現在までは累計1.17億元の興行収入を達成したそうです。観客数が現在まで83万人を突破し、映画チケット販売専門プラットフォームの「猫眼映画」が5.4万人を対象に実施した調査によると、9点という高い評価を得られ、非常に評判が良いと言えます。チケットの値段は映画館によって異なり、大体35元~55元のようです。1.3m以下の子供はほとんどの映画館では無料になります。

12月16日に中国本土で公開された同じく日系の『名探偵コナン』も人気が高く、現在まで累計1.48億元の興行収入を達成し、同じく「猫眼映画」が7.3万人の観客に対して実施した調査の結果では、9点という高い評価も得られています。

また、日系映画以外、12月末から公開された『海王2』は依然人気高く、現在4.27億元の興行収入を実現しましたが、当初中国で20億の興行収入だった『海王1』に比べ、少し期待を下回り寂しい感じです。『海王』はスーパーヒーロー物語をベースに構築された映画です。似たような物語と撮影方法ばかりの映画工業化による成熟した産物は、ここ数年「スーパーヒーロー疲労症」となり、世界中のファンの一般的な症状となっています。これが『海王2』の興行収入が予測を下回る原因なのでしょうか。

その他、国産の映画も現在幾つか上映中ですが、春節明けから8つの国産映画が公開する予定なので、国産映画を見る場合は選択肢の多い春節後まで待ちましょう。
クレヨンしんちゃんを見た後、映画館のすぐ隣のしゃぶしゃぶの店に行きました。

このしゃぶしゃぶ屋さんでは、数台のロボットを利用して顧客に火鍋の野菜や肉類等を提供していて、店員数を抑えた配膳の自動化が興味深かったです。このお店でおいしい火鍋を食べて子供たちも満足して自宅に戻りました。春節明けにまた国産の春節祝い映画を見に行こうと思っています。

以上