【人民日報に王文涛部長の記事が掲載:「より高度な自由貿易試験区の構築に努める」】(商務部発表情報)

(2023年11月6日商務部HPより)

自由貿易試験区は、新時代の改革開放を推進する重要な戦略的措置で、以下の役割を果たしてきた。

〇改革開放の総合的な「実験場」としての役割
1.「5つの率先」改革策が出され、制度改革の「雁のV字飛行効果」が発揮された。
具体的には、内国民待遇のネガティブリスト、国際貿易の「単一窓口」よる円滑管理システム、越境サービス貿易のネガティブ管理による全面開放、営業許可証と批准書の分離の政府管理改革、自由貿易口座等の金融開放など。
2.外資投資と対外貿易の集中発展のためにハイレベルな開放がされた。
21の自貿区は国土の0.04%未満だが、外資投資と輸出入総額は中国全体の約18%に上り、また成長率も全国平均より高い。
3.世界をリードする産業集積
上海の集積回路、広東省の現代金融、天津のファイナンシャルリース、福建省の航空整備、浙江省の石油・ガス産業、江蘇省の生物医薬、湖南省の建設機械など。
4.「試行、総括、推進」の画期的イノベーションモデルを実行
国家レベルの制度改革302件、地方での制度革新2,800件以上。

〇自由貿易試験区建設の新たな使命
1.総合的に深化した改革の推進
自貿区は、既得利益の壁を打ち破り、全面的に改革を深化させる先駆者となった。
今後、包括的な改革を深化させ、市場志向の改革を推進。
2.新たな発展パターンの構築
国内と国際の二つの市場を密接に結びつけ双循環を促進し、より高度な自貿区を構築。
3.より高品質な開発の実現
世界的に競争力のある科学技術革新センターと先進的産業集積を育成。
先進製造業、現代サービス産業、デジタル経済の推進。
4.主要な国家戦略の実施
“一帯一路”の共同建設、の京津冀(北京・天津・河北)の共同発展、長江デルタ一体化発展、広東・香港・マカオ大湾区の戦略遂行。

〇自由貿易試験区の戦略を断固として実行
1.制度開放の更なる推進
自由貿易試験区と自由貿易港における制度開放の促進。
ネガティブリストの合理的な削減、越境サービス貿易に対するネガティブリスト導入。
2.全体計画とシステム統合の強化
自貿区の戦略向上のため指導文書を策定し総合改革を開始。
データ越境やリマニュファクチャリング分野の制度革新。
3.全産業チェーンの革新的発展
差別化を探求し、生物医薬、海洋経済、商品貿易などの産業チェーンの発展を支援
4.リスク予防力の向上
国家安全保障を実行し、危険性の認識を強化し、開発と安全保障を調整しリスクを予防。
自貿区は、新たな発展を推進し、より大きな役割を果たし、質の高い発展を達成し、近代的で強力な社会主義国家の建設と次の100年の目標実現に貢献する。

(記事原文)
王文涛部长《人民日报》刊文:努力建设更高水平自贸试验区 (mofcom.gov.cn)