【北京だより】4月19日号

先週末、北京で最近ホット観光地の一つにもなっている北京都市図書館(中国語名:北京城市図書館)に見学に行きました。今週はこの新しい図書館の様子をご紹介いたします。

北京都市図書館は北京市政府の新しい所在地、北京市東部の通州区に新築した建物であり、2023年12月27日にオープンしたばかりの大型図書館です。ここは新しい施設なので、周辺には駐車場や飲食店などはまだ建設中で、地下鉄も未開通なので交通は少し不便です。朝早く家族で車で図書館より2キロ近くの駐車場まで行き、それからバスに乗って図書館に到着しました。駐車場からは無人運転の小型バスもありますが、無料で面白そうなこともあり非常に人気のため、待っている隊列がかなり長いので、やはり普通のバスを利用することにしました。バスから降りて北京都市図書館に到着し、安全検査を経て順番に図書館の中に入りました。

中に入って、図書館の現代的な立派さに驚きました。この図書館の面積は7.5万㎡に達し、地上3階、地下1階で、「臨山間、於樹下、勤閲覧」(まるで山の中で、木の下に居るような感覚で、熱心に本を読んでいる)をデザインの理念にしています。ここの山は本の山で、木は銀杏の木を指します。図書館全体は銀杏の木と銀杏の葉を主なデザイン要素として、144本の柱は銀杏の幹のように、これらの幹には防水や弱電、電気機械システム等が隠されていて、中から外まで「森の書苑」をしっかりと支えています。建物の頂上には570枚の銀杏の葉があります。その他、126個の採光箇所があり、建物の昼間照明に必要な電力量を大幅に削減したと言われています。

図書館は蔵書容量は800万冊、閲覧席は約2400席となっています。館内には山間閲覧エリア、24時間図書館、レジャー読書エリア、元宇宙体験館、少年児童館(児童劇場、劇場)、立体書庫、古典文献館、芸術文献館などがあり、すべての読者に無料で開放します。現在は、一部のところはまだオープンしていない状態です。目下、予約なしで直接行けば入れます。営業時間は10:00-20:00、月曜日は閉館です。

図書の「山」で見学し、子供を連れて今年の1月30日にオープンした児童図書館に入りました。ここは多分国内では児童図書館のトップと言えるでしょう。児童館エリアは南北2つの区に分かれて、それぞれ0-6、6-12歳の児童に適応する絵本や他のさまざまな本があります。また、児童映画館では予約すれば、3 D、4 Dの映画を無料で見れます。子供たちがここで読書したり、読書と関連するさまざまな施設を遊んだりして、みんな楽しそうな顔をしています。うちもこのエリアで半日間をつぶしました。

図書館の中には無料飲水機と飲み物販売機が設置されており、コーヒー機もあります。しかし、食べ物は現在サンドイッチ等簡単なものしかなくて、1日ここにいる場合、食べ物の持参が必要です。ニュースの報道によると、図書館では毎月、さまざまな文化活動が開催されているそうです。図書館の隣には、「大運河博物館」と「北京芸術センター」があります。今後時間があるとき、この2か所にも見学に行きましょう。  

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