【北京だより12月9日号】

 

今週、中国全土ではコロナ対策は大幅に緩和されました。北京では、医療機関やレストラン、学校、将棋室等以外、殆どの場所はPCR検査の陰性証明が不要になりました。レストランの店内飲食が解禁され、事務所付近の「贏福楼」シャブシャブ屋さん及びマクドナルドも久しぶりに営業を再開しました。下図は「贏福楼」が店頭で朝ご飯を販売している様子です。肉饅頭や豆乳、焼餅、油条等、北京伝統的なものを売っています。

今週7日の水曜日より、各オフィスビルの出勤率上限(殆んど30%)が撤廃されました。しかし、感染者数の急増を背景に、従業員の健康等を配慮し、自ら出勤率を抑えている会社は多いようです。下図は朝8:30当たりに建国門地下鉄の出口で撮影した写真ですが、客流は先週より増えているものの、以前に比べればまだまだ少ない状態です。

下図は夕方5時過ぎで撮影した地下鉄1号線の車内の様子です。乗客がいつもの半分以下で、席も一部空いている状態です。

また、今週で自宅隔離の容認や広範囲の封鎖措置禁止などを盛り込む10項目からなる新たな「ゼロコロナ」緩和策が公表されたと同時に、解熱剤や抗生物質等の薬の購入制限も解禁されました。これはコロナ肺炎が発生して以来初めてのことで、市民の中では大きな反響を呼び出しました。感染する場合に備え、薬局に大勢の顧客が殺到しました。下図は自宅付近で撮影した2か所の薬局店内の様子です。在庫がほとんど売れ切り状態で、普通の解熱剤や鎮痛剤等も在庫が不足しているそうです。

また、深夜でも一部の薬局の外では、多くの市民が並んでいるようです。ある薬局の店員さんの話によると、顧客が多すぎますので、やむを得ずオンライン業務を一時停止し、現場のみを対応するようにしているそうです。下図はある薬局の店頭の様子です。

以上