【北京だより】2月10日号

2月5日(日)は中国旧正月の15日目で、「元宵節」と呼ばれています。普通、この日に「元宵」(湯団子)を食べて、提燈祭りを鑑賞して、春節のお祝い活動が終わります。今週は北京の「元宵節」の風景をご紹介します。

各スーパーでは、「元宵節」の数日前より「元宵」を発売しています。下図は自宅付近のスーパーで撮影した写真で、各種類の「元宵」の値段は一律500グラムで16.8元です。餡子は黒胡麻やピーナツ類、チョコレート、山査子等様々です。また、最近では皆の健康意識が高まっているため、無糖分の「元宵」も登場しました。


元日から元宵節迄は親戚を訪ねる期間であり、北京名物のお酒、「紅星二鍋頭」と「牛欄山二鍋頭」はスーパーに沢山置いてあります。お酒の醸造師は酒を蒸す時、最初の鍋「酒頭」と3つ目の鍋「酒尾」を捨てて、2つ目の鍋の醸造のみを取ることから「二鍋頭」と名付けたそうです。「二鍋頭」は元代に起源し、800年以上の歴史があり、現在は京酒の代表となっています。

「元宵節」前日の旧正月14日の夜から爆竹や花火があちこちで鳴らされ、15日の夜には深夜まで爆竹の音が聞こえます。下図は住宅団地内の小規模な花火大会の様子です。

「元宵節」の夜には、「提燈祭り」を鑑賞する風習がありますが、残念ながら自宅から場所が遠いので行けませんでした。下図は前門大通りの様子で、「提燈祭り」はないですが、灯篭や北京の名物等が多いので、ここにわざわざ家族を連れて遊びに来ている観光客は非常に多かったです。3年ぶりに再び賑わっています。

また、春節から北京市内のメイン通り周辺はネオンライトで樹木を飾っています。夜になると、様々な形のライトが輝き、例年より綺麗で春節の雰囲気が漂っています。これらのライトは一部のみが旧正月期間中に保留され、より多くのが「元宵節」後に撤去されます。次に見られるのは来年の春節前後になるでしょう。 

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