【北京だより】6月30日号

先週の22日(旧暦5月5日)は中国の「端午節」で、3連休でした。端午節当日に、朝ごはんを食べるために早々に外出し、あちこちで粽やよもぎ等を売っているおばあさんたちの勤勉な姿に驚きました。三輪車や自転車で朝一で刈った新鮮なよもぎを5元か10元で一束売っている人が多かったです。「清明節に柳を挿し、端午に艾を挿す」という風習は晋の時代から普及し、この日によもぎをドアに掛けることで家族の平安と健康、魔除け、病気除けなどを守ることができるといわれています。普通、よもぎを旧暦6月6日まで、つまり1ヶ月間ぶら下げるのが多いそうです。

粽は必ず食べるもので、スーパーで綺麗に包装し、冷凍したものもたくさんあるし、朝一で作り、出来上がったばかりの家庭版もあります。後者の場合、値段が安くて1個2~3元です。棗と小豆の粽が一番売れているそうです。粽とよもぎのほか、子供の手頸に「五色の縄」を結ぶことはこの日の重要な風習であり、「長命縷」とも呼ばれています。これは中国古代の五行観念に起源し、端午の節句当日の朝、大人が起きて熟睡中の子供の手首、足首、首に五色の糸を結び付けます。子供の平安と健康を守ることができると言われています。下図は自宅付近で「五色の縄」を売っているおじいさんの様子です。5元から20元まで、様々な種類があり、お母さんたちの目を引いています。

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