【北京だより】11月17日号

先週の土曜日は今年の「ダブル11」でした。星図データの統計によると、今年10月31日20時から11月11日24時までの全ネットの累計成約額は前年同期比2.1%増の11,386億元になります。うち、総合電子商取引プラットフォームの合計売上高は9,235億元で、その中で天猫が60.02%で最も高く、京東が27.86%で、拼多多は7.34%で3番目の座を占めています。残りの2,151億元はライブコーマスで、ティックトック、快手、点淘は販売のトップ3を占めています。ライブコーマスの販売額は前年同期比18.6%増加し、高成長の勢いを見せております。

商品別に見ると、家電製品は4年連続で「ダブル11」の売上高1番の商品となり、今年では家電の売上高は1,526億元に達しました。2番目は携帯電話のデジタル製品で、京東の分析によると、今年では3 Cデジタル新製品等が人気が高く、折りたたみ画面携帯電話の売上高は前年同期比3倍超だそうです。また、新エネルギー車も人気商品となり、京東自動車の新エネルギーユーザー数は前年同期比3倍近く増加し、新エネルギー自動車の品目受注量は前年同期比3.5倍増加し、家庭用新エネルギー充電ステーションの売上高は同期比140%増加したとのとこです。

また、今年は経済不振等の影響を受け、低価格を追求することは業界共通の認識となり、各電子商取引プラットフォームは値段競争を一番有力な武器にし、天猫、淘宝は「全ネット最安値」と掲げ、京東は今年のテーマを「本当に安い」と定め、拼多多も強化バージョンの百億補助金を実施しました。また、これまで以上の値下げを実現するため、淘宝と京東は今年、拼多多に学んで小規模、零細企業の吸収を積極的に拡充し始めたと報道されています。

ダブル11ショッピングフェスティバルは 2009年に始まり、今年で15年目になり、最初ほど消費者は大きな魅力を持てなくなってきているようです。百度指数によると、「ダブル11」の話題性は年々低下していて、関連検索指数は2017年にピークに達し、その後年々減少しているそうです。コロナによる未来への不安感で消費意欲が弱まり、沢山の電子商取引プラットフォームが次々と現れ、消費者買い物選択肢がより多くなりました。またライブコマースの急成長でいつでも安くていいものが買える、コミュニティの低価団体購入、各スーパーの配送がより便利になったなど、「ダブル11」で商品をたくさん買う必要がなくなってきていると言えるでしょう。来年の「ダブル11」でまた何か新しいトレンドがあるか、楽しみにしています。

以上