1.九州7県入国外国人動向
8月27日の九州運輸局の発表によると、7月の九州7県への船舶観光上陸を除く外国人入国者は前年同月比で20%増の42万7,649人となり、7月として過去最高を更新した。ただ熊本地震の影響もあり、8月分以降では減少が予測されている。日中関係の悪化を背景に、中国からのクルーズ船での入国訪日客が大幅に落ち込んでいることもあり、5月の船舶観光上陸を含む入国外国人は3か月連続で前年割れとなり、6%減の50万1,401人だった。
2.福岡県政混乱
報道されている通り、金銭授受疑惑などで混乱が続いている福岡県議会では、大きな影響力を持っていた蔵内前議長の議員辞職に伴い、9月定例議会で新議長選挙が行われたものの、無効票が数えられた結果、最後はくじ引きにより自民党会派所属議員が新議長に選出されたことで不透明感が強まる結果となった。福岡県議会では、議会ポストを巡る金銭授受疑惑以外にも、県議らの高額で不透明な海外視察や、県職員幹部による組織的・強制的な政治資金パーティー券購入などの問題も発覚しており、有力議員の辞職や自民党福岡県連会長の辞任も相次ぎ、議会の混乱が継続している。尚、服部誠太郎県知事は県政混乱の責任を取り、知事報酬の3か月分返上を発表した。
3.中華人民共和国建国77周年祝賀会に出席
9月28日、在福岡中国総領事館の招きに応じ、中華人民共和国建国77周年、中国共産党105周年記念祝賀会に出席した。総勢約500人の出席で国慶節を祝った。(東京の大使館での祝賀会では約1,600人の参加があったと聞いた。)来賓として、韓国、インド、タイ、ベトナムの在福岡総領事のほか、服部誠太郎福岡県知事(来賓ご挨拶)、木村敬熊本県知事(乾杯ご発声)、下野六太参議院議員(公明党、来賓ご挨拶)のほか多数の出席もあり、大賑わいの祝賀会であった。冒頭の楊慶東総領事のご挨拶では、中国の第15次五ヵ年計画や経済状況に触れたのち、現今の日中関係悪化は偏に日本政府の対応の結果であり、一つの中国原則は堅持すべきであり、外部からの如何なる内政干渉も許されるものではない、と強い口調での発言があった。但しこの現状には強く憂慮しており、民間交流や個人間での交流が深まることには期待しており、早急に日中間が正常な交流に戻るために必要な条件を整えてほしいと付け加えた。
4.九州地域(特に福岡)でのインバウンド需要は引き続き堅調
福岡空港国際線の合計便数は、2026年7月実績値2,091便(対前年比96%)、 8月見込値2,234便(対前年比101%)、9月見込値は2,161便(同106%)となっている。国・地域別では、2026年7月実績値で韓国が前年同月比104%、台湾が113%、香港が144%と増加しているものの、やはり中国の前年同月比30%と大幅減となっているのが大きく影響している。福岡空港出入国者数では、出入国者数合計で2026年7月実績で768,697人(前年同月692,257人、111%)で外国人出入国者数は2026年7月の実績値で656,936人(前年同月566,903人、115.9%)。一方、日本人出入国者数は2026年7月実績値で111,761人(前年同月125,354人、89.2%)と減少している。ただ明るいニュースとしては、7~8月に夏季限定で運行していた福岡‐マカオ便の冬季運行決定が発表された。
平塚 伸也(2026年9月)
