【北京だより】9月17日号

先週、北京の服貿会のイベント参加で首鋼園(服貿会の会場の一つ)を初めて見学しました。今週は首鋼園の様子をご紹介します。

首鋼園は首鋼集団の工場跡地であり、北京市西部の石景山区に位置し、1919年に最初に建てられ、100年以上の歴史があります。首鋼園は主に、産業遺産と公園、及びオリンピック関連施設、三つの部分からなっています。下図は産業遺産の一部の様子です。まるで映画か何かの未来世界のようで、独特の雰囲気です。

 

近年来、北京市内の生態環境を改善するため、2010年の年末において、首鋼園の前身である首鋼集団石景山園区は生産を全面的に停止し、その後、5年間を費やして鉄鋼産業の生産ラインを河北省唐山市の曹妃甸に引っ越ししました。本来の首鋼集団は中国の大型鉄鋼グループとして、敷地面積はかなり広くて、構内用のバス等の交通手段も必要です。繁栄期においては従業員数が20万人を超えたそうです。まさに一つの町のようです。南から北まで歩いていくと、1時間以上もかかります。

 

現在、首鋼園には昔の製鉄用の高炉、冷却塔、輸送パイプ等がそのまま残されています。一部は博物館等に改造され、再利用を図っています。

 

また、首鋼園は北京冬季オリンピックのスキー関連競技の会場であるため、ここでオリンピックの組織委員会のビルも見かけました。

 

首鋼園の内部では、オリンピックのスキー関連競技のモニュメントがあちこちで見られます。

 

また、昔の巨大な冷却塔の傍に、オリンピック用のスキージャンプ台が出来上がりました。夜になると、多彩な照明でとても綺麗だそうです。

 

時間の関係で、今回は首鋼園の一部しか見学できませんでした。次回、北京オリンピックの時に、もしできればまた行きましょう。

以上