【北京だより】2月23日号

月曜日(19日)から殆どの人は春節休暇が終わり、職場に戻りました。私も実家の山東省青島市から北京に戻り、仕事を始めました。今週は中国春節の様子等をご紹介します。

 今年の春節期間中は合計約90億人の大移動がありました。うち春節前の15日間(1月26日-2月9日)がピークで延べ31.1億人、1日平均2.07億人で同期比12.5%増加し、2019年同期よりも6.2%増で、ここ数年以来、初めてコロナ前の水準を上回り過去最高を記録しました。下図は深夜の北京南駅の様子です。私の場合は、2月3日(土)のチケットを購入し、当日タクシーで北京南駅まで行く予定だったのですが、運転手の帰省によるタクシーの減少と道の込み合い状況で、料金を増やしてもタクシーが来なくて結局地下鉄で行き、発車10分前までに「快速通路」経由で何とか電車に間に合いました。春節1週間前から交通事情がこんなに深刻になるとは思わなくて驚きました。

北京も青島も、至るところで新年の雰囲気満点で、下図はあるディーラー店内の飾りもので、提灯と新年お土産箱、発財果(果樹)、元宝等縁起の良い物が揃っています。発財果と元宝は今年いっぱい儲かることを象徴しています。また、龍年なのでお土産箱には「龍年吉利」、「万事興龍」、「金龍送福」、「龍鳳呈祥」、「龍年富貴」「生億興龍」等「龍」を巧みに利用した龍年吉語が沢山書かれています。

青島市内の中心部で龍年灯会の会場が設けられ、さまざまな龍灯や他の形の灯篭が設置されています。どの灯篭も吉祥と祝福の意味が込められており、夜になると綺麗でロマンチックで生活への素晴らしい期待と祈りを託していると言えるでしょう。春節で灯会を鑑賞するのは伝統で、各地でそれぞれ数か所設置するのが普通です。ほとんど夜の17:30から電気が付けられ、観光客も多く、混み合っていて賑やかなところです。

また、北京では爆竹と花火の購入及び打ち上げが厳しく制限されているのに対し、青島では割と自由なので、毎日夜になると、遅くまで爆竹の音が耳に入ります。子供たちが一番喜んでいて、毎晩住宅団地内で花火を楽しんでいました。文献資料によると、爆竹は漢の時代から現れ、今から2000年以上の歴史があります。最初に爆竹を鳴らす目的は化け物を追放したり、神を迎えたりすることであったが、後に邪悪を追い出し、幸福を迎えることを意味する文化的な象徴として発展してきました。また、漢の時代には火薬はまだ発明されていなく、本物の竹を燃やすことであり、「爆竹」という名前になったそうです。

また、春節期間中に青島に来た観光客も多く、どこに行っても混んでいました。統計データによると青島市の70か所のA級観光地だけで休暇8日間の観光客数は375万人超で、営業収入は約8,496万元でした。私の場合は家族と一緒に比較的観光客の少ない小さな島に散策に行ったり、山登りしたりして、ゆっくりした休みを過ごしました。

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