【北京だより】3月15日号

最近、自動車メーカーのBYD(比亜迪)は大幅な値下げを発表して、しばしば自動車市場のトップニュースになっています。丁度知り合いがネット予約タクシーとしての車を購入したいとのことで、同行でBYDのディーラー店に行くチャンスがありました。今回行ったのは東5環路の朝暘区にあるBYDのお店です。

今回は主にBYDの秦PLUS DM-i(車種名)を見に行きました。春節明けの2月19日からBYDは秦PLUS栄光版の車種を発売し、うちDM-iバージョンは5車種、指導価格は7.98万元–12.58万元、EVバージョンは5車種、市場価格は10.98万元-13.98万元。特に秦PLUS DM-iは7.98万元からの値段で、1年前の10万元近くに比べると大幅に値段が下がりました。この車はハイブリッドで電気航続距離55KMバージョンは7.98万元から、120KMバージョンは10.58万元から販売されています。ニュースの報道によると、10万元以下のA級車市場は値段に特に敏感で、昨年12月、BYD秦PLUSは1万元値下げし、発売価格を8.98万元までに引き下げることで、BYDの年間販売300万台の目標達成(実績302.44万台)を後押ししたそうです。

近年、中国において新エネルギー車が人気になり急成長しています。その理由を挙げてみると、まずは新エネルギー車は緑のナンバープレートを取得でき、10%の車両購入税が節約できます。それから、北京の場合、車のナンバーによって週に1日走行制限がありますが、EV車の場合は走行制限がありません。更に、ガソリンより電気が安く、従来のガソリン車に比べて運転しやすい等も人気の理由だそうです。

ネット予約タクシーの場合、「ネット予約タクシー経営サービス管理弁法」の規定により、走行距離が60万キロ満了、又は使用年数が8年満了のいずれに該当した場合、ネット予約タクシーの経営から撤退しないといけません。そのため、ネット予約タクシーはコストの低さを一番重要視し、耐久性がそれほど重要視されていない面があります。過去10年間、日産軒逸(SYLPHY)とフォルクスワーゲン朗逸(LAVIDA)は中国国内に巨大な保有量を持っており、部品の調達が容易で、修理コストが低いため、ネット予約タクシーの運転手たちのお気に入りとなりました。

先日、「懂車帝」が2023年度の自動車販売台数車種別ランキングを発表し、テスラモデルYは年間納車台数456,394台で1位の座を占め(同期比44.7%増)、日産SYLPHYは2位で納車台数376,109台(同期比10.6%減)、フォルクスワーゲンLAVIDAは3位で納車台数345,879台(同期比12%減)。4位から7位までは全部BYDで、それぞれ元PLUS(309,835台)、秦PLUS DM-i(307,411台)、イルカ(299,708台)、宋PLUS DM-i(296,294台)でした。

しかし、新エネルギー車の場合、従来のガソリン車に比べ安全面への懸念や保険料がやや高く、充電設備が不十分なので、不便さを感じて心配している人も少なくはないようです。また、中国の場合、駐車スペースがなくても車の購入ができますので、大都市では「駐車難」問題がますます深刻になっています。北京を例にすると、夜7時から翌日の朝7時まで道端駐車が許されますが、それ以外の時間帯は駐車不可で、違法駐車の場合、1回につき200元の罰金が科せられます。それにしても、各道路で日々よく車が駐車しています。上の写真は自宅付近の違法駐車の様子です。「駐車難」問題は今年の「両会」の部長プレス発表でも言及され、これからの政府解決策にも皆関心を持っております。

今、消費を刺激するため、北京市各区政府は「自動車消費券」を配っています。朝暘区では、3月中だったら10万元以下の車は1台につき1,000元のクーポン券があります。友人はBYDで見学し、これから別のディーラー店も見比べて、クーポン券が効く3月中に車を購入する予定だそうです。

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