●立春-地壇公園廟会(2017年2月4日 曇 最高気温 8℃、最低気温 -1度)
立春です。昨晩は豆まきをされましたか?
節分は、“節を分ける”ということで、立春・立夏・立秋・立冬の前日を節分と言っていたものが、江戸時代以降、年の初めである立春の前日(いわゆる大晦日)だけを節分と言うようになり、豆まきをして、幸福を祈るようになったそうです。
中国では、一週間ほど前に春節がありました。春節は、中国人にとって最大の行事です。今年の旧暦1月1日は1月28日でした。春節の後に立春が来ることは、春が二度あることを意味し、中国の人たちは酉年の今年、大きな希望を持って迎えたようです。
北京では、春節の廟会(miao hui)が旧暦1月1日から5日まで開催されます。廟会は、日本の初詣のようなもので、神仏を拝むわけではありませんが、沢山の屋台が出展し、漫才やサーカスショーなどがあり、休日1日を楽しむことができます。廟会は沢山ありますが、今回は北京で最大規模と言われている“地壇公園廟会”を、写真を中心に紹介します。
地壇公園は、北京旧城の北方にあります。有名な天壇とは、一対のものです。ちなみに、紫禁城を中心として、南に天壇、北に地壇、東に日壇、西に月壇など六つの壇が整然と配されています。
地壇公園の廟会は1985年から始まり、今では大変な賑わいとなっています。北京の老舗を中心として130店の出店が並び、5日間で100万人近くの人が押し寄せました。あまりの人出のため万一のことを警戒し、1月1日元日だけは、地壇公園の地下鉄最寄り駅である雍和宮駅は閉鎖となり、次の駅からすこし遠回りして行く様になっていました。
地壇公園のなかで、最も重要な建物であります明清時代に祭祀を行った“方澤壇”に入ったところです。
屋台が立ち並び、人が沢山来ています。
出店の一つ。子供が喜びそうなものをカラフルに売っています。
小さなほうきを売っています。右のおじさんが所在なさそうにこちらを見ています。このほうきは、清時代から伝わる魔よけのほうきだそうです。
清時代の格好をしたおじさんたちが、お客をかごに乗せています。一緒のアトラクションです。
“拉洋片(la yang pian)”とは、中が走馬燈のようになっていて、中国の水滸伝や三国志などの有名な場面をみることができるのです。右奥に立っている主人が絵の解説をします。
お腹が空いてきたら、食べ物の出店へ。こちらは、北京の“涮羊肉(shuan yang rou)”で有名な“東来順”の出店です。羊肉の串焼きや羊肉スープなどを売っています。
家族が“方澤壇”で熱心に祈願しています。
昼前帰ろうとしましたら、地壇公園の入り口は凄い人混みでした。中に入るのも大変です。午前中に来て、良かったです。
文・写真=北京事務所 谷崎 秀樹