【北京だより】8月27日号

先日、北京市東城区にある龍潭公園に見学に行きました。今週はこの公園の様子をご紹介します。

 

龍潭公園は天壇公園の近くに位置し、敷地面積は49.2ヘクタールです。ここは最初、明の時代においてはお城を建設するための窯の場所であり、その後は廃棄されました。1952年に人口湖として開発され、「龍潭湖」と名付けられ、1986年に龍潭公園としてオープンしました。公園は1984年から旧正月期間中において「廟会」(縁日の市)を開催し、「龍潭廟会」は国内外では非常に有名です。

公園に入って、まず目に入ったのは木々の緑です。北京は最近、秋の気配になり、気温は18~29度ぐらいで、昼間は依然暑いですが、朝晩はとても涼しくなってきています。

 

公園の正門から10分ぐらい歩けば、「龍潭湖」に到着します。現在は夏休みの最後の時期ですが、9月の新学期が始まる前の時間を利用し、子供を連れて家族で船遊びをする家庭が多いようです。

 

「龍」は中国文化の重要な構成要素であり、数千年にわたり中国の人々に親しまれてきました。中国の漢民族の「龍」信仰の歴史は古く夏、商の時代まで遡ることができます。龍潭公園の中では「龍」をテーマとした要素が多く、特に有名なのは「龍亭」で、長廊の柱に様々な黄色の龍が飾られ、立派な休憩場所になっていて、非常に人気が高いです。

 

また、公園の中で布でできている「彩龍」を振りながら舞っているお年寄りが多いです。「彩龍」のサイズは様々あり、腕を振って舞うことで全身の関節や筋肉が動かせ、体の健康には非常に良さそうです。

 公園の中で一番賑やかなところはやはり子供の「遊楽中心」です。赤ちゃんから中学生まで、子供がいっぱいで、子供たちの笑い声に満ちていて、終日賑やかな感じです。

 

公園の一角に「龍潭書屋」(本屋)が設置されています。ここで本を読んだりしている子供が多いようです。

 

龍潭公園の敷地面積は広くて、袁廟や龍字石林(異なる書法で「龍」という文字を書く)等の名所もあると伺っていますが、今回は時間の関係で全部回れなくて少し残念でした。

以上