【北京だより】8月31日号

最近、街のあちこちで見かける瑞幸コーヒー店に目を奪われています。ニュースの報道によると、今年の6月5日、瑞幸コーヒーの1万店目がアモイにオープンしました。これは瑞幸が中国初の全国万店規模のカフェブランドとなり、中国飲食小売業界で5番目の万店ブランドとなったことを意味し、また瑞幸の店舗数はスターバックスの全国6000店舗よりもはるかに超えています。

瑞幸コーヒーは2017年に設立され、2018年より独自のアプリ「瑞幸コーヒー」をリリースし、オンライン販売を始めました。オンライン販売以外、瑞幸の店舗面積は割と小さく、正社員も1店舗当たり3名程度で、他は全部パートを雇って運営しているそうです。また、同社のコーヒー豆の調達ネットワークはすでに中国雲南省から世界6大コーヒー生産区に広がっていて、福建省と江蘇省にも焙煎基地を建設しました。加えて店舗数の急増に伴いコーヒーの単価は下がってきています。今年では、9.9元のコーヒーも販売され、消費者の注目を集めています。

公表データによると、2022年瑞幸コーヒーは創業以来初めて営業利益が黒字に転じ、売上高が初めて100億元を超えました。また、同社今年第2四半期の総純収入は62.01億元で、前年同期比88%増加し、営業利益は11億7,300万元となっています。

コロナ後、中国国内経済の発展が減速し、収入の不確実性が増加し、人々の消費心理状態も変わりつつあります。必要でなければ買わず、安いものがあれば高いものを買わず、使えるものはそのまま使い続ける、「メンツより実用性を重要視する」若者も増えているようです。瑞幸コーヒーの発展は時下中国の新しい風潮にも合っていると言えるでしょう。

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