【2023年5月の中国消費市場動向】(商務部情報)

(2023年6月17日 商務部HP)

・5月、商務部所管部門は消費を促進する為に、「消費促進年」と銘打ち、グリーン消費、国際消費、双品網購節(*1)、老舗ブランドフェスティバル、GW企画、ベターライフ企画など多彩なイベントを実施。5月の社会消費財小売総額は3兆7,800億元(前年比12.7%増)、 1-5月の同累計は18兆7,600億元(前年同期比9.3%増)となった。
*「双品」は品牌(ブランド)と品質。「網購節」はネットショッピングフェスティバル。
・状況は以下の通り:
1.付加価値品の販売が好調。5月の「モノ」の小売売上高は前年同月比10.5%増。このうち通信機器、金銀宝飾品、スポーツ・娯楽品は27.4%、24.4%、14.3%増加。商務省は自動車の消費を促進するため、中古車市場の活性化、新エネルギー車の地方普及、充電設備の整備などを進め、自動車販売は前年比24.2%増。
2.飲食やその他のサービス消費が引き続き好調。 商務省は「中華美食クラブ」や老舗ブランドを宣伝し、飲食消費を促進。GW期間中の主要外食企業の売上は前年同期比57.9%増。 5月の全国飲食収入は前年比35.1%増、1-5月の累積増加率は前年比22.6%となり、社会消費財小売総額の10.6%を占めた。
3.都市部と農村部の消費が同時回復。 商務省は、国際消費都市の建設を進め、歩行者専用道路、スマートビジネスサークル、15分の生活圏などを構築し、都市部と農村部の消費潜在力を引き出す。 5月の都市部と農村部の消費財小売売上高はそれぞれ前年比12.7%、12.8%増、1-5月の累計はそれぞれ9.3%、9.4%増。
4.オンラインおよびオフラインの消費が急速に増加。 ライブコマース、インスタントリテールなどの新しいフォーマット・モデルが人気。オンライン小売は急速な成長をしている。 1-5月の全国オンライン小売売上高は4兆8,100億元(前年比11.8%増)、社会消費財の小売総売上高の25.6%を占めた。オフライン・実店舗小売業も回復し、百貨店・専門店・スーパーマーケットの5月売上高はそれぞれ前年比14.5%、13.3%、5.8%増加した。

(記事原文)
http://www.mofcom.gov.cn/article/xwfb/xwsjfzr/202306/20230603417102.shtml