【中国外務省 定例記者会見】(その他)

(2023年3月14日 外交部HPより)(その他)

・2023年3月14日、外務省の汪文彬報道官は定例記者会見を開いた。発言要旨は以下の通り。
・中国政府は諸外国との交流・協力をさらに促進するため、3月15日から、観光ビザを含むあらゆる種類のビザの発給再開を決定。
・ウクライナ問題について、中国の立場は一貫して明確であり、中国はすべての当事者と意思疎通を図っている。
 ・サウジアラビアとイランの善隣関係の発展を支援するという習近平主席の積極的なイニシアティブを受けて、サウジアラビアとイランは国交回復に合意し、三者は国際地域の平和と安全の強化のためにあらゆる努力をする意思を強調。
 ・米英豪の首脳は先日、オーストラリアが米国から原子力潜水艦を購入すると発表。発表した最新の共同声明は、3カ国が自らの地政学的な自己利益のために国際社会の懸念を完全に無視し、間違った危険な道をますます進んでいることを示しているものと中国は認識。
 ・アジア太平洋地域が世界で最もダイナミックで急成長している地域。中国の感染症状況が安定し、国民の間でアウトバウンド観光に対する需要が高まり、多くの国が中国人観光客の来訪を心待ちにしている。中国は3月15日以降、国民を対象とした試験的なアウトバウンド団体旅行の範囲を拡大する。
 ・中国と米国は互いに必要なコミュニケーションを保っている。米国側は誠意を示し、中国側と同じ方向に進み、中米関係を正しい軌道に戻すために実際的な行動をとるべき。
 ・日本の大地震と津波、それに伴う福島第一原子力発電所の事故から12年目を迎えた。日本政府と東京電力が今年の春から夏にかけて福島の原発汚染水を海に流すという計画について、本政府は福島原発事故の痛切な教訓を学ばず、核汚染のリスクを全人類に転嫁しようと、核汚染水の海洋放出計画の推進に固執しており、国の責任ある行為とは言えず、日本が果たすべき国際義務に反している。
 ・米韓軍事演習の動きには刻な懸念を抱いている。現在の半島情勢は非常に複雑かつ敏感であり、すべての関係者は自制し、むしろ半島の平和と安定に貢献するために、より多くのことを行うべきである。
・中国へのフライトはまだ十分ではなく、チケットも高すぎるとの声があるが、国際便を着実に増やしており、その他の対策も順調に実施されている。秩序ある移動のためのより良い準備を続けてゆく。

(記事原文)
https://www.fmprc.gov.cn/web/fyrbt_673021/202303/t20230314_11040902.shtml

(参考記事)
http://www.gov.cn/xinwen/2023-03/14/content_5746607.htm