◆日時:2025年7月11日(金) 11時~
◆開催方式:対面形式 (参加者 計:400人以上)
◆場所:万博会場内「ナショナルデーホール」
◆中国代表団来賓:
何 立峰 中国共産党中央政治局委員・国務院副総理(中国代表団団長)
徐 守本 国務院 副秘書長
任 鴻斌 中国国際貿易促進委員会 会長
鄢 東 商務部 副部長
郭 岩 国務院弁公室 副局長
楊 宓 中国国際貿易促進委員会 弁公室 主任
董 鳳鳴 外交部アジア局 副局長
尹 剛 商務部アジア局 副局長 等々
(中国大使館出席者)
呉 江浩 中華人民共和国駐日本大使館特命全権大使
羅 暁梅 中華人民共和国駐日本大使館公使
張 漪波 中国人民共和国駐日本大使館公使参事官 等々
日本側来賓:
武藤 容治 経済産業大臣
森山 裕 自由民主党幹事長、日中友好議員連盟会長、国会議員連盟会長
羽田 浩二 2025年日本国際博覧会政府代表
十倉 雅和 2025年日本国際博覧会協会会長(日本経済団体連合会名誉会長)
石毛 博行 2025年日本国際博覧会協会事務総長
松本 正義 2025年日本国際博覧会協会副会長(関西経済連合会会長)
小林 健 2025年日本国際博覧会協会副会長(日本商工会議所会頭)
鳥井 信吾 2025年日本国際博覧会協会副会長(大阪商工会議所会頭) 等々
ほか、企業側トップ:
御手洗 富士夫 キヤノン株式会社代表取締役会長兼社長CEO
村上 晃彦 豊田通商株式会社取締役会長 等々
2025年7月11日(金)「中国ナショナルデー公式セレモニー」が大阪万博ナショナルデーホールで開催され、400名以上の政府、日本企業、団体の代表者などが参加されました。弊機構もご招待され、参加いたしました。
本イベントには、武藤容治経産大臣、森山裕自由民主党幹事長、日中友好議員連盟会長、国会議員連盟会長、何立峰中国共産党中央政治局委員・国務院副総理等が出席され、ご挨拶をいただきました。何立峰副総理からは「中日関係は改善と発展の肝心な時期にあり、幅広い協力の可能性を有す」についてご挨拶し、森山裕日中友好議員連盟会長からは「両国が直面する共通の課題は多い。解決のため協力し合うことは、世界の明るい未来につながる」と述べました。何副総理はトランプ米政権の高関税政策を念頭に、「各国が前向きな態度と建設的な行動を取り、自由貿易体制をしっかりと維持するよう期待している」と強調しました。(*詳細内容)
セレモニーのご挨拶後では、陝西省の芸術団体より、伝統的な楽器を用いた音楽や、中国の歴史と文化を融合させた演技、朱鷺をモチーフした踊りなどを披露しました。
弊機構は今後も適宜連携を行ない、日中間の円滑なビジネス展開に向け、様々な機会において情報を発信して参ります。
※参考記事
◆何立峰出席大阪世博会中国国家馆日活动并致辞
◆【大阪・関西万博】中国「ナショナルデー」開催で式典 日中政府関係者も出席「新たなパンダ貸与」要請か
*詳細内容(発言順)
◆武藤容治・経済産業大臣
・日中関係は最も歴史ある二国間関係の一つである。本日の演目にある陝西省は、1200年前に空海・弘法大師が学んだ地であり、古くから日本と深い繋がりがある。
・こうした交流のなかで日中両国は漢字文化を共有してきた。新型コロナの流行時期に日本から中国に送った支援物資には「山川域を異にすれども、風月天を同じうす」という古詩を記載し、中国から日本に送られた物資には、これに応ずるように「鴻雁北一衣帯水の絆かな」という俳句が記載され、このやりとりは多くの日中両国の関係者の心を動かした。
・中国に進出している日本企業は3万拠点を超え、雇用創出にも貢献している。活発な貿易や投資に加え、観光客の往来などを通じて、両国国民が互いの文化に触れ合う機会も増している。この万博を通じて日中の交流が一層進化することを祈念している。
・今回の万博で、中国は「自然と共に生きるコミュニティの構築、グリーン発展の未来社会」というテーマを掲げておられると承知している。伝統と現代の融合、文化財から最先端のテクノロジーの紹介、日中友好の歩みにも触れた展示などを通じ、日本や世界からの中国への理解が進むことを期待している。
・また中国の皆様にも、日本のパビリオンをご覧いただき、日本の魅力を改めて感じていただければ幸いである。
◆森山博史・自由民主党幹事長、日中友好議員連盟会長、日本国際博覧会を成功させる国会議員連盟会長
・大阪・関西万博もまもなく折り返し地点を迎えようとしている。この万博は我々日本人にとっては世界に向けて日本の魅力を発信する絶好の機会、また海外の皆様にとってみれば、大阪で世界を感じられる貴重な機会でもある。
・4月の開幕以来、中国パビリオンにおいては四川省ウィークに始まり、10月の上海市に至るまで、約30もの中国の省・市・自治区をテーマにしたイベントが週・日替わりに開催されると承知をしている。私は湖南省長沙市の名誉市民だが、来月上旬には湖南省も予定されていて、とても楽しみにしている。国籍を問わず多くの皆様が中国バビリオンを訪れ、中国各地の魅力を感じ、相互理解や交流の進化につながっていくことを大いに期待している。
・大阪関西万博のテーマは、命輝く未来社会のデザインであるところ、命輝く未来社会に向けて、少子高齢化や環境、防災など日中両国が直面する共通の課題は多く、こうした課題解決のために日中両国が協力し合うことはアジア、ひいては世界の明るい未来につながるものであると私は信じている。
◆何立峰・国務院副総理(中国代表団団長)
・大阪万博は命輝く未来社会のデザインをテーマにし、158国・地域、7国際機関が参加し、グローバル社会の持続可能な発展の成果や多元的文化の融合とイノベーションを重層的に表現している。大阪万博が開幕して3カ月近く、世界各国から約1000万人の来場者を迎え、文明の交流の学び合いを推進し、社会の繁栄と進歩を促進して、各国の人々の友好を増進する重要なプラットフォームとなっている。
・中国パビリオンは「自然と共に生きるコミュニティの構築、グリーン発展の未来社会へ」をテーマに、中国の生態文明建設の実践に立脚し、自然の尊重、自然への順応、自然の保全という発展理念を紹介し、中国と世界各国が自然と共に生きるコミュニティを構築するという美しいビジョンを展望するもので、開館して3カ月近く、すでに76万人余りの来場者をお迎えした。
・二十四節季の映像、月の表側と裏側から持ち帰った土のサンプル、有人潜水調査船・蛟龍の模型、人型ロボットなどが大変人気を博し、中国の各省、市、区によるウィーク・デイには多くの来場者が集まり、万博会場での輝かしい光景を成している。
・世界各地の来場者は、中国パビリオンを通じて、美しく、愛すべき、信頼し得る真の中国を眼にすることができ、世界各国は、必ずや万博を通じて友好協力の幅広い可能性を拡大していくと確信している。
・昨年11月、習近平国家主席と石破茂首相の会談が行われ、中日戦略的互恵関係の包括的推進が合意された。現在、中日関係は改善と発展の肝要な時期にある。
・双方の経済利益と産業チェーン、サプライチェーンは深く融合し、幅広い協力の可能性を有している。中国側は、日本側とともに両国指導者の重要な共通認識を導きとし、2000年余りの交流と学び合いの深い歴史を基に知恵を探り、共通の文化価値の中で原動力を見出し、新時代にふさわしい建設的かつ安定的な中日関係を共に構築し、実務協力を進化させ、互恵・ウィンウィンを実現し、世界経済の成長にさらなる貢献を尽くしていきたい。
・大阪関西万博は初の洋上開催万博であり、本日は、中国の偉大なる海洋探検家・鄭和の大航海の記念日である。620年前に鄭和は、7万余海里の長い航海を通して、地球の東西を繋げる海のシルクロードを切り開き、中国と諸外国との経済貿易協力と人文交流を促進した。
海のシルクロードの精神的含意である平和協力、開放、包摂、互恵、ウィンウィンは中国が一貫して提唱する国際協力の理念でもある。
・私たちは、各国が前向きな態度と建設的な行動を取り、真の多国間主義を実践し、自由貿易体制をしっかりと維持し、共にグローバルな挑戦に対応するよう期待している。日本を含む世界各国の友人が中国まで足を運び、見学・交流を通じて、自ら中華文化の魅力と現代中国の発展を感じ取っていただき、国境を越えた深い友情を育むことを心より歓迎する。





