【北京だより】8月13日号

7月末、香山公園に行くチャンスがありました。今週はその公園の内部の景色等をご紹介します。

 

香山公園は北京市北西部の海淀区に位置し、山林景観に恵まれている皇室庭園で、約900年の歴史があります。最初、金代の大定二十六年(1186年)に香山寺が建てられ、それから清の康煕時代(1662-1722)において、香山寺及びその周辺は「香山行宮」として建設されました。清の乾隆十年(1745)に拡張工事を行い、翌年「静宜園」と改名されました。1956年から、香山公園は人民公園として一般の大衆に向けて開放されています。

 

公園の東門から入り、先ず静翠湖に到着し、満開の蓮の花が目に入りました。歴史の記録によると、乾隆帝はよくここで蓮の花を観賞したそうです。

 

途中、有名な香山寺を通過しましたが、時間の関係で中には入りませんでした。昔の香山寺は1860年に英仏連合軍に放火され、1900年に再び破壊され、廃墟となりました。現在のお寺は1991年~2016年の間に修復、建て直されたもので、つい最近の2017年に拝観が再開されました。

 

次に、来青軒に着きました。来青軒は明代に建設が始まり、清代では静宜園の一部でした。1860年に焼失し、その後、跡地にアパートが建て直されました。1949年3月、中国共産党中央政府は香山に駐屯し、来青軒は朱徳、劉少奇、周恩来、任弼時等の中央指導者の仕事及び生活の場所として活用されました。

 

最後に、双清別荘に到着しました。双清別荘は毛沢東主席が1949年に仕事をし、生活したところであり、敷地面積は約7000平米で非常に有名です。「双清」は、この庭の岩の下から2つの泉が湧き出ていることに由来するそうです。

 

別荘の中には、昔の生活施設等がそのまま残されており、その他、展覧室も設置されています。毛沢東主席の写真や手書きの原稿、重要な会議等が展示されています。

 

香山公園には名所旧跡等が沢山あり、今回は時間の関係で以上のところしか見学できなくて非常に残念でした。次回、チャンスがあったら、又行きたいと思います。

以上