（7/21 商務部HP）
2025年7月18日、商業分野における「第14次五カ年計画の質の高い完成」をテーマに、
商務部 王文涛 部長ならびに3名の副部長が以下の記者会見を行った。
①商務部 王文涛 部長の総括
・消費市場は世界第2位で、小売総売上高は年平均5.5%増加、サービス消費も拡大し、消費が経済成長の約60%を牽引
・対外貿易は世界最大規模を維持し、サービス貿易も世界第2位に。外国投資誘致額は目標を前倒しで達成
・ハイレベルな対外開放を推進し、外資参入制限を大幅に緩和。自由貿易パイロット区が制度改革の先導役を果たす
・経済安全保障体制を強化し、輸出管理や貿易救済措置を整備。海外の利益と安全を守る体制を構築
②質疑応答の主な内容と回答者
◆国内消費の刺激策（王文涛 部長）
・消費市場は拡大と質の向上を両立。新エネルギー車やスマート・グリーン製品への転換を促進
・サービス消費は商品消費を上回る成長。供給側の質の高いサービス不足を解消するため、対内外開放を推進
・小売業の革新やデジタル消費の発展に注力し、新たな消費トレンドを創出
・「第15次五カ年計画」でもこれらの政策を継続・深化し、国内需要の拡大を図る
◆外資利用の状況（凌激 副部長）
・外資導入は目標を6カ月前倒しで達成。新設外資企業数も増加
・外資の質が向上し、ハイテク産業への投資比率が増加
・開放環境、市場環境、法規制の最適化を推進し、外資企業の信頼を強化
・「投資中国」キャンペーンが国内外で好評
◆対外貿易の現状と展望（王文涛 部長）
・対外貿易規模は世界最大で、貨物貿易は6兆米ドル超、サービス貿易は1兆米ドル超
・貿易相手国の多様化を進め、ASEANや「一帯一路」参加国との貿易が拡大
・貿易の「大きさ」「強さ」「強靭性」をキーワードに質の高い発展を推進
・デジタル貿易や越境ECも急成長
◆WTO改革と自由貿易圏ネットワーク（李成鋼 副部長）
・多国間貿易体制の堅持とWTO改革に積極的に関与
・RCEPの発効や中国/ASEAN自由貿易圏3.0交渉完了など地域協力を強化
・CPTPPやDEPA加盟申請を進め、高水準の経済貿易ルール構築に貢献
◆現代商業流通システムの構築（盛秋平 副部長）
・卸売/小売業の付加価値は大幅増加し、雇用創出も拡大
・農村部の商業施設整備や都市部の生活圏整備を推進
・流通ネットワークの強化、冷蔵物流の拡充、デジタル化・標準化・グリーン化を進展
・「第15次五カ年計画」でも質の高い商業循環システムの構築を加速
◆中米経済貿易関係（王文涛 部長）
・中米は重要な経済貿易パートナーであり続けているが、摩擦も存在
・貿易額は増加し、相互依存度は強い
・意見の相違は対話と協議で解決すべきで、両国の協力は世界経済の安定に寄与
・中国は自国利益を守りつつ、協力関係の安定化を目指す
◆一帯一路構想の経済貿易分野の成果（李成鋼 副部長）
・貿易・投資規模が拡大し、産業連携が深化
・重要インフラプロジェクトの完成や民生プロジェクトの推進
・デジタル・グリーン分野での協力拡大
・メカニズム・プラットフォームの整備強化
◆自由貿易試験区の役割と成果（王文涛 部長）
・全国22の自由貿易試験区が制度開放の実験場として機能
・ネガティブリストの拡大や地域の実情に合わせた改革の推進
・CPTPPやDEPAなど国際ルールとの接続を強化
・200件近い制度イノベーションを達成し、企業・国民の利便性向上に寄与
・今後も自由貿易試験区を改革開放の先導役として機能強化を図る
（記事原文）王文涛部长出席国新办系列主题新闻发布会介绍“十四五”商务高质量发展成就有关情https://interview.mofcom.gov.cn/detail/202507/ff808081982604aa01982acce172018a.html