（2025年9月1日 中国商務部HP)
上海協力機構会合首脳会議では、5つの原則（「主権平等の尊重」、「国際法の遵守」、「多国間主義の実践」、「人間中心のアプローチ」、そして「行動志向の重視」）を提唱したが、その内、「多国間主義の実践」に関連し、他国間貿易体制について声明を発表しており、そのポイントは以下の通り。
・上海協力機構（SCO）加盟国首脳理事会は、多国間貿易体制の重要性を再確認。
・世界経済の不確実性や貿易制限の拡大に対処するため、WTOルールに基づく公正で開かれた貿易体制の維持・強化を支持。
・加盟国は、WTOの基本原則を守りつつ改革を進め、特に発展途上国や最貧国への支援を強化することを求める。
・食料安全保障や電子商取引、サービス貿易、貿易円滑化、安定的なサプライチェーンの確保にも重点を置き、
加盟国間の協力と対話を促進することを呼びかけた。
・加盟国拡大や地域代表性の向上を図り、ベラルーシ、イラン、ウズベキスタンのWTO加盟を支持し、2026年カメルーン開催の
WTO閣僚会議での実務的成果を期待する。
記事原文：上合组织天津峰会|上海合作组织成员国元首理事会关于支持多边贸易体制的声明
https://www.mofcom.gov.cn/syxwfb/art/2025/art_78ec0b5b5b444e20b7a7da7e0340398f.html
関連記事：习近平在“上海合作组织+”会议上的讲话（全文）
https://www.mofcom.gov.cn/syxwfb/art/2025/art_60fbae8a6a8f40f2a13223c1594e5113.html
上海協力機構首脳会議天津宣言
https://www.fmprc.gov.cn/web/zyxw/202509/t20250901_11699651.shtml