(2025年10月12日 商務部HPより)
2025年10月12日に記者のインタビューに答える形で中国の最近の経済貿易政策や措置に関して以下4つのイシューを以て説明。
1.中国のレアアース輸出規制についての見解
中国は法律に基づき、国家安全保障や国際義務(核不拡散など)を踏まえてレアアース関連品目の輸出管理措置実施している。
これは輸出禁止ではなく、条件を満たす申請は承認される。事前に関係国に通知し、世界の産業チェーン・サプライチェーンの安定確保のため対話を強化する用意がある。
2.輸出管理措置の今後の実施方法
中国は公正かつ合理的な原則に基づき、慎重に輸出管理を行う。産業チェーン・サプライチェーンへの影響は限定的と評価している。
ライセンス審査は法律に基づき行い、条件を満たす申請には許可を出す。中国の輸出規制は輸出禁止ではなく、規定に合致した申請には許可を与える方針と強調。中国は各国と輸出規制に関する対話と交流を強化し、世界の産業チェーン・サプライチェーンの安全と安定をよりよく守っていく。
3.米国の報復措置に対する中国の反応
米国が中国のレアアース輸出規制に対し高関税や輸出規制で報復したことを「二重基準」と批判。米国は長年にわたり輸出規制措置を乱用し、中国に対して差別的慣行を採用してきたと指摘。これらは国際経済秩序とサプライチェーンの安定を損なう。
中国の立場は一貫しており、関税戦争を望まないが、恐れもしない。米国が誤った慣行を改めなければ相応の措置を取ると強調。両国首脳は対話を通じて関係の安定的発展を目指すべきと主張。
4.米国の中国船舶への港湾使用料課税に対する中国の対応
米国の港湾使用料課税について、中国側はWTOルール違反で『米中海上輸送協定』の平等互恵原則に反する一国主義的な行為と強く非難。中国は繰り返し抗議し協議を求めたが米国の態度は消極的で、これを受け、中国は対抗措置として米国関連船舶に特別港湾料金を課すことを決定。これは正当な防衛措置であり、公正な競争環境維持のための必要な対応と説明。米国に対し誤りを認め、対話に戻るよう期待を示す。
記事原文:商务部新闻发言人就近期中方相关经贸政策措施情况答记者问
https://www.mofcom.gov.cn/syxwfb/art/2025/art_58689dc0cfd74a8eb9c470e277060ed9.html
