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中国経済における外資のインパクトについて
第1点は、外資が中国の固定資産形成や工業生産額の中でどれ位寄与したかという点である。中国の固定資産形成の中で外資の投資の寄与は大きく、その結果工業生産額に占める外資企業の割合は30%前後までに高まっており、全人民所有制企業の割合と逆転するに至るまでになっている。(参考資料:表1〜4 PDF )
第2点は、中国の貿易構造の中で、日本を含め外資がどういう役割を担っているか。中国貿易量は、この10年位に3倍近く伸びておりますが、加工貿易の寄与が大きく、全体の貿易量の50%前後となっている。又、加工貿易による貿易黒字額は、452億jと全体の黒字額241億jより大きくなっていることに驚かされる。貿易の外資依存度も直近では50%前後となっている。この外資の貿易量の70%以上が加工貿易が占め、その黒字額は287億jと全体の貿易黒字額241億jを上廻っていることも注目される。日本との貿易量では統計の制約もあり、加工貿易の実態はつかめないが、外資すなわち日系企業への依存度は平均よりも高い65%前後となっている。(参考資料:表5〜7
PDF )
第3点は、地域別の外資依存度と日本依存度を見てみる。ともに全国平均より高い地域は、軒並み沿海諸省であることがわかる。工業生産額の5割以上を外資企業が占め、貿易額の6割以上が外資企業が占め、日本の投資シェアが10%以上であり、日本の貿易シェアが20%以上であるのが、中国沿海省の経済の姿と言える。(参考資料:表8〜11、グラフ2−1、2−2
PDF )
以上から当面の結論としては次の点が指摘できる。
第1点は、中国の沿海諸省と日本は、日本海をとりまく経済圏を形成しつつあるということ。
第2点は、中国、特にその沿海諸省は、加工貿易と外資に依存しつつ発展してきた経済であるということ。即ち、原料・設備の大半を海外に依存している現状が推測される。これは、中国の強みであると同時に、本当に力をつけていない中国の弱みであるという見方もできる。中国がWTOに加盟した真意がこれだという事も考えられる。
以上
(武馬和保)
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