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Vol.8 出張者の大満足スポット・"魚米の郷"江南で本格派蘇州料理が味わえる「得月楼」
長江が中心部をゆったりと流れ、湖沼や運河の多い江南地方は、昔から「魚米の郷」と言われるほど、水陸の産物が豊かな地域です。中でも遠く春秋時代は呉の国の都だった蘇州は、「東洋のヴェニス」と称され、「天にパラダイスあり、地に蘇州、杭州あり」と言われるほどに、庭園と運河が美しい、歴史のある景勝地です。「蘇」という漢字には、「魚米の郷」よろしく魚と米の文字が入っています。
今回ご紹介する「得月楼」は、創業は明朝にさかのぼる、蘇州でも老舗中の老舗の名店です。場所は蘇州市内のほぼ中心に位置し、蘇州の「美食街」と呼ばれる太監弄(弄は"小道"の意味)にあります。すぐそばに大きなデパートがあり、食事の前にはショッピングなどを楽しむことができます。ちなみに「得月楼」は1983年に公開された「小小得月楼」という映画の舞台にもなっており、中国人であれば、「ああ、あの映画の得月楼か」とピンとくる人も多いそうです。映画で描かれた部屋も当時のまま客室として利用されています。レストランの店内は平日の昼間も大勢の客で賑わっていて活気があります。このお店の魅力は、趣向をこらした調度品、建物もさることながら、本場の蘇州料理がリーズナブルな価格で味わえることです。「得月楼」は老舗ですが決して高級店ではないので、蘇州の昔ながらの味を堪能したければ、お勧めです。地元蘇州の人の話では、「普段食べているものととりわけ違ったものが出てくるわけではないので、私たちはあまり来ないが、結婚のお祝いなど特別な会をするときはよくここを利用するんです。」とのことでした。
私たちが今回注文したのは、得月童鶏(鶏の蓮の葉包み焼き、写真左・50元)、松鼠桂魚(揚げ魚の甘酢あんかけ、写真中央・72元 )、翡翠蝦仁(小エビの炒め物、写真右端)を含む10品程度でしたが、得月童鶏は、箸でさわるだけで、くずれてしまうくらい軟らかく焼かれており、大変美味でした。季節の野菜や魚介類を使ったこれらの料理は、素材を生かした淡白なものと、醤油や酢の味をきかせた濃厚なものの2通りがありますが、刺激の強い香辛料やニンニクを多用したものは少なく、全体的に日本人の口に合うと思います。今回の出張は夏だったため食べることはできませんでしたが、秋であれば通称上海蟹と呼ばれる淡水産の蟹もここで味わうことができるそうです。
レストラン内には接待用に、「泰皇庁」「ローマ庁」「ウインザー庁」「アテナ庁」、「金山庁」、「富士庁」、「パリ庁」といった個室も用意されています。また建物は、本館、新館、点心館と3つに分かれています。
(鯱八)
住所 蘇州市観前街太監路地
TEL:0512-5222392(得月楼)
0512-5222230(得月楼新館)
0512-5237603(蘇州点心館)
営業時間:11:00〜14:00 16:30〜20:15、無休
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