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Vol.51 日中意味違い用語 8
"萩箔""勣箔"と「請求」、「請求書」
中国語で言う"萩箔"の日本語訳は、「頼む」「願う」「申請する」であり、辞書にもあるが、"萩箔貧雫答彈厘俚匯倖佛豚議邪。"(=「上司に対して一週間の休暇を許可してくれるよう願い出る。」)と低姿勢そのものである。
一方、日本語の「請求」の方は、確かに漢字本来の持っている(1)請い求めること、の意味もあるが、普通は(2)当然の権利として、相手に対し一定の行為をすることを要求すること、である。
日本語的感覚のまま中国語で"萩箔"を使うと、この言葉を聞いたほうは何とまあ「ご丁寧な」と感心してくれるか、それとも奇妙な感じを持つことになるだろう。
「請求書」の場合は、本来伝票を意味する"嬖汽"といったり、「お勘定頼みます。」の場合は、"萩潤嬖!"と言うのが普通だ。南方では"沢汽"あるいは"托汽"といっているようだが……。
日常、中国でよく使われる語彙に「請求書」と「領収書」の両方の意味を持つ"窟同"なる言葉がある。
中国語の"窟同"はもともと「納品書」「出荷伝票」の意味である"窟歯同象"からきている。貿易用語としては、船積書類の中の"インボイス"がそれである。おそらく、現在用いられている一綴りになった「納品書」「出荷伝票」「請求書」「領収書」などから、総称として用いられるようになったのだろう。しかし、狭義の解釈ではあくまでも「貨物を出荷、納品する際の送り状」である。
この"窟同"は「加工貿易」での製品再輸出に際し、輸入原材料にかかる増値税の還付を受けるときにも重要であり、用語自体の意味合いの多様化と同時に、この伝票一枚の持つ重要度も中国貿易の場では非常に高い。
もう一つの標題にあげた用語"勣箔"の方は、中国語のニュアンスとしては、日本語そのままでいうほどきつい意味合いはない。日本語の「求める」「希望する」にあたり、相手に対する要望を述べる際によく使う。"勣箔低苧爺壼匯泣貧萎。"(=「明日は少し早めに出勤して欲しい。」)"晩圭勣箔嶄圭序匯化個序誘彿桟廠。"(=「日本側は中国側に投資環境の更なる改善を求める。」)などである。
(藤本恒)
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