Vol.50 中国娯楽指南・焦点影片いちおし映画/JIAO DIAN YING PIAN

100作品を一挙上映、「中国映画の全貌2002」開催(7.6-9.6 東京千石・三百人劇場にて)

 日中国交正常化30周年を記念して新作2作品を含む、中国映画100作品が2カ月間かけて一挙に上映されます。見逃した名作・新作を見ることができるまたとないチャンスですので、上映スケジュールをチェックしてぜひ出かけましょう。
 



 今回は「こころの湯」「プラットホーム」「しあわせの場所」などすでにこのコーナーで紹介した作品のほか、人気を呼んだ「山の郵便配達」「初恋のきた道」「あの子を探して」などが上映されます。ニューウェイブと言われる新進監督の作品から「茶館」「阿Q正伝」といった文芸作品や「家」「祝福」など古典といわれる名作、「花様年華」「ブエノスアイレス」など香港のウォン・カーファイ作品、アニメにいたるまで幅広く上映され、いろいろなニーズに応えてくれます。
 そのうち最新作の特別公開が2作品あります。去年、東京フィルメックスという映画祭で上映された「イチかバチか-上海新事情」(原題:横竪横) は現代の上海が舞台。リストラされた中年男女たちで会社を始めたものの、騙されたりでなかなかうまくいかず、「イチかバチか」で共同で宝くじを買う。それが幸運にも当選。だけど思い通 りに商売はいかず・・・。手法はほとんどドキュメンタリー。彼らはそれぞれいろいろな家庭事情を抱えていて、とくに障害児を抱える男性の家族の様子は胸を打たれます。無機質な浦東のビル群、路地裏の市場などの風景も印象的です。また、これを見終わると無性に火鍋が食べたくなります。ラストはいかにもフィクションらしい感じでよかった。演技しているという感じではないなと思っていると、ラストのクレジットをはさんで、彼らの一言インタビューが入り、そこで彼らは全員素人の役者であることがわかります。なかなかペーソスのある、いい作品です。(上海語は理解できませんでしたが)

 もう1作品は巨匠・謝晋監督の新作「栄光のフォワードNo.9」('00)。女子サッカー選手を主役にしたドラマということで、なぜ謝晋監督がこのテーマを選んだのか、非常に興味があるところです。あわせて彼の代表作である「芙蓉鎮」('87)を見るのも面白いでしょう。
 

(「中国電影館」Yan)

新作を除けばどれも1、2回の上映ですので、こちらの公式サイトで上映日程をご確認ください。 三百人劇場ホームページへ

 

 

「今週の熱点」バックナンバーIndexへ