Vol.38 中国娯楽指南・焦点影片いちおし映画/JIAO DIAN YING PIAN

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「活きる」
原題:活着
 
監督:張藝謀 
出演:葛優 鞏利 郭濤 姜武

 張藝謀&鞏利コンビの終わりごろ、94年の作品。同年のカンヌ映画祭では主演男優賞と審査員特別賞を受賞し、高く評価されたこの作品がようやく公開された事情はおそらく「あの子をさがして」「初恋の来た道」の成功があってのことでしょう。あの2作品がなければ、日本での公開はなかったかもしれないと思うと、感慨深いものです。
 1つ前の作品だった「秋菊の物語」(秋菊打官司)に比べ、より大河ドラマっぽい劇的な内容ですが、画面は過剰な演出がなく、ごくシンプルな印象。影絵がかなり重要なモティーフになるかと思えば、意外と控えめな扱いです。
 40年代から60年代が舞台で、福貴一家には時代を象徴するかのような悲劇が次々と襲いますが、時間が経てばそれも笑い話にしてしまう、たくましさに圧倒されます。「王教授のマントウ事件」などは、あまりにもやりきれないエピソードなのですが・・悲しい出来事を経ながらも、生きていくことのすばらしさを、ひょうひょうと演じる葛優はやはりなかなかの役者です。カンヌ映画祭主演男優賞を受賞したのも納得できます。

 なにより今回印象に残ったのは、文革で失脚した古くからの友人、春生を見送るシーンでの「好好活着!(生きなさい!)」というセリフ。活着というタイトルにも共通した、名も無き庶民の力強さを感じます。
 ところで8年前の作品のため葛優、鞏利はじめ、みんな若い。いろんな映画で活躍している役者も見られます。「こころの湯」よりずっと細い姜武、「北京好日」でも活躍した黄宗洛、春生役の郭濤は「スパイシー・ラブ・スープ」に出ていたし、成人した鳳霞を演じた劉天池は「夜半歌聲」のヒロインのお手伝い役(マニアック?)でした。とにかく中国映画好きならおなじみの俳優が多いのも、楽しめるポイントです。連日の盛況でロングランも決まったようです。
 ちなみに2000年の鞏利主演作「きれいなおかあさん」の公開もまもなくです。こちらもたくましく生きるお母さんを演じています。
(「中国電影館」Yan)

この作品の詳しい情報はこちらの公式サイトをご覧ください。 

 

 

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