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Vol.36 日中意味違い用語 6
"祥偖"と「緒に就く」
まず、日本語の意味だが、「端緒」とか「緒論」とかの単語もあり、「始まり・糸口」などの意味である。従って「準備が『緒に就く』。」などというと、「やっと準備が始まったところ」と理解するのが普通だろう。
ところが、中国語で"祥偖"といえば、「軌道に乗る」・「用意ができている」であって、"彈姥祥偖"ともなると、「用意万端整った」の意味となる。片や日本語では「これから準備をしようとしているところ」。対応する中国語のニュアンスの方は"埔埔圀編"(=「用意は出来ており、次の段階への指示を待つばかり。」)の状態になってしまっているから、糸口がもつれてしまい、ややこしくなる。
対中進出に関する話合いの場で、日本側が「本件については『準備が緒に就いた』ところであります。」と発言し、これを通訳者が商談の早期妥結を願う善意から"宸周並,厘圭厮将彈姥祥偖。"(=「本件について当方は既に準備万端整っております。」)とでも先走ろうものなら、双方にどえらい行違い・誤解が生じてしまう。中国側が期待している案件ならば、その後の日本側の対応や、進展のはかばかしくないことに中国側の不信感を抱かせることは必至である。場合によっては"鞭騰阻!!"などと非難されかねない。
"殊網"と「検討」
これも古くから言われている、日中要注意語録の一つ。
中国語の"殊網"は自分や職場の欠点や誤りをほりさげる意味だ。「貴公司のご提案を真剣に検討してみましょう」をそのまま訳したら、中国側があわてて「自己批判には及びません」と言ったというのは、ホントにあった話。逆に「貴方にも是非価格についてご検討願いたい。」というのを"低断匆哘乎斤勺鯉諒籾紗參序匯化議殊網!"などと言って、中国側に気色ばまれた経験をお持ちの方もいるのではないか。
中国でも文書用語としての"殊網"には、日本語と同じ意味もあるのだが、中国大陸ではあまり使われてないようだ。
蛇足ながら、この場合中国語では"冩梢"を使えばよい。 (藤本恒)
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