2001.10.5up

 

第5回中国投資貿易商談会が開催されました

  第5回中国投資貿易商談会が厦門で開催されました。その中から9月8日に行われた国際投資フォーラムの講演内容をレポートします。

呉邦国副総理の講演内容
龍永図対外貿易経済合作部副部長の講演内容


呉邦国副総理の講演

尊敬するヨルダン副首相閣下:
尊敬するご来賓の皆さま:

  第五回中国投資貿易商談会開催にあたり、中国政府を代表いたしまして、世界各地からのお客様を心から歓迎いたします。

 1997年以来、中国は4回にわたる投資貿易商談会を主催して成功を導いてきました。投資貿易商談会は外資誘致政策の宣伝、対中投資の促進、また中国企業の海外進出などの事業において、重要な役割を果たしております。商談会は「外資導入」と「海外進出」を方針とし、投資と貿易、展示と商談、プロジェクト推奨と政策コンサルティング、商務活動と学術検討を結合させ、海外の友人および企業家に中国をご理解いただき進出していただくと同時に、中国国内企業家に世界を理解させ、国際市場に進出させるチャンスを与えるために、ひとつの重要なルートを作り出しております。

 中国が改革開放20年間来、対外開放政策を終始変わりなく堅持し、対外貿易を全力で発展させ、外国投資家を積極的に誘致しております。中国の対外貿易総額は世界第7位にのぼり、発展途上国の中で8年間連続してトップの位置を保ってきております。改革開放は中国国民経済を長期にわたって、急速でかつ健全に発展させるだけでなく、中国経済体制の改革を推進させたものでもあり、さらには、将来の発展のために堅実な基盤を築き、アジアと世界経済の繁栄にも貢献したと考えております。

 WTO加盟に向け、われわれは十数年にわたる努力を続けてきました。それがわれわれの改革開放に対する決意の堅さや国際経済協力に積極的に参加しようという誠意をよく表していると思っております。中国のWTO加盟は、経済の近代化の為であり、社会主義市場経済体制を改善する為であり、国際競争、国際協力により広く、深く参加する上で必要なものでもあります。現在、WTO加盟に関連する交渉はほぼ終了しており、中国のWTO加盟は現実になってきました。このような時期に、「国際投資フォーラム」が'中国・WTO・機会と挑戦'をテーマにし、中国のWTO加盟に伴うチャンス及びチャレンジについて検討することは、時宜を得た、非常に意義があるものだと思っております。

 WTO加盟後、中国は承諾した公約を真摯に履行し、社会主義市場経済体制の要求及び国際ルールに従い、渉外経済に関する法律・法規システムを一層改善し、法制環境を整備することに力を入れていきます。また、政府の機能を転換し、業務効率やサービス意識を向上させ、良好な行政環境を整えていきます。さらには、市場経済の秩序を整備し規範化させ、ニセモノを取締り、知的所有権を保護し、統一的かつ開放的な、公平競争の、規範化された市場環境を作り出すために努力します。さらに貨物貿易への市場参入に対する制限を緩和させ、サービス貿易分野、エネルギー、交通、通信関連のインフラ建設分野を徐々に対外開放させます。WTOの加盟は、中国に新たな発展チャンスを与えると同時に、中国経済が国際競争の厳しい試練の中にさらされること予想しております。われわれは、チャンスをつかみ挑戦に応ずるために、より積極的な姿勢をとり、全面的、多層的な広い範囲の対外開放を促進させ、わが国の近代化建設に取り組んでまいります。

 ここ数年来、中国の外資利用は良好なパフォーマンスを維持しており、毎年、外資直接投資の導入総額は400億ドル以上のレベルを守ってきました。外資の大量な参入は、国内投資を増資させ、経済体制改革の促進、対外開放の一層拡大及び国民経済の健全かつ急速な発展を促してきました。しかしながら、現在の中国経済は大きな変換期にさしかかっており、外資導入も新しい状況に直面していることをわれわれは認識しなければなりません。
(1)国内市場は売り手市場から買い手市場へと変換しました。ほとんどの生産物と消費物とも供給が需要を上回り、一般的な加工工業が生産過剰状況に陥っています。
(2)経済発展の体制環境が大きく変化し、社会主義市場経済体制が初歩的に形成され、市場の資源配分における基礎的な役割が明らかに向上してきました。
(3)対外開放の構造が新たな局面を呈し、国内経済と国際経済とのリンケージがより緊密になっています。このような状況の下においては、外資導入事業は国民経済の全体の元々の能力を向上させ、国際競争力、危機抵抗力を高めるところに重点を置くべきだと考えております。われわれは、適時に執務方式と重点を調整し、外資導入を経済構造の調整、産業合理化の促進、企業の効率アップと結び付けたい。即ち、社会主義市場経済体制の改善と企業の国際競争力増強と結合し、企業の輸出拡大と対外型経済の発展を結合し、海外の資金や、先端技術や先進的な管理システム、専門能力に秀でた人材を導入により、外資導入の質とレベルを向上させる必要があると考えております。

 具体的には、以下の事業内容に集中します。
(1)投資ガイドラインを的確に誘導します。外資利用の重点を一般加工工業からハイテク産業や先端の応用技術業界、サービス業界へと移行させます。
(2)国有企業の改革に対する多国籍企業の参入を奨励し、国有企業戦略の立て直しや構造合理化を促進します。
(3)外国投資企業の輸出拡大を今後とも奨励し、国内関連産業を発展させ、外国投資企業の輸出入に関する権利を拡大させ、開放型経済の発展を促進します。
(4)外国企業に対する中西部地域向け投資奨励政策を実施し、中西部地域の発展を加速させます。
(5)外商投資の外部環境(政策関連の法制度などのソフト環境とインフラなどハード面を含む)を改善します。また、われわれは「海外進出戦略」を推進し、実力の有る企業の海外投資や海外での生産工場設立を奨励し、「外資導入」と「海外進出」の双方向の取組みを進め、国際経済協力に本格的に参加します。

皆さま:
 今年に入り、中国経済は引き続き早いスピードの増長態勢を維持しております。上半期のGDPは去年同期より7.9%が増加しました。今年の1月から7月まで、全社会固定資産投資は去年同期比20.4%増加し、社会消費品小売総額は去年同期より9.8%増加しました、国有及び国有持ち株工業企業の実現利益は905億元で、31.5%増加しました。対外貿易輸出入総額は2848億米ドルで、同期比10.6%増加しました。実際利用外資金額は242億米ドルで、同期比21.68%増加しました。7月末現在の国家外貨準備残高は1844億米ドルに達しております。但し、われわれは同時に、今年に入って以降世界経済の成長スピードが明らかに遅くなり、確定できない要素がたくさん存在していることにも注意しております。これらの要素は必ず中国の経済発展に影響をもたらし、特に輸出に対する影響が大きいことが予想されます。国内の状況から、農村部人口の収入に増長が見られず、または都市部人口の就職難などの問題が存在しております。このような状況を踏まえ、わが国は引き続き内需拡大の方針を堅持しつつ、積極的な財政政策及び安定的な貨幣政策が実行させ、都市部農村部、特に農村部人口の収入を増加させ、社会保障福祉システムを完備し、国有企業改革及び貧困脱出の成果を強化、発展させ、国際市場を更に広げさせ、積極的に対外貿易及び経済協力を発展させる必要があると考えております。同時に、経済構造調整の速度を速め、インフラ建設を強化し、ハイテク産業を発展し、伝統的な産業の改造及びグレードアップも強化しなければなりません。われわれは、年度の経済増長目標の実現に自信を持っております。

 21世紀の中国は更なる開放的な中国であります。目下、中国の社会が安定的で、経済が発展し、人民は豊かになってきました。先頃、北京市は2008年のオリンピックの主催権をめでたく獲得しました。これに中国のWTO加盟を加え、中国の改革開放及び経済発展は加速していくに違いありません。各国、各地区の企業家及びその他の各分野の関係者の皆さまがこの歴史的な契機をつかみ、積極的に中国と投資貿易協力及び交流を展開し、手を携えて、美しい未来を作り出していくことをわれわれは心から期待しております。

 最後に、第五回中国投資貿易商談会「国際投資フォーラム」の成功をお祈りいたします。
 ご静聴ありがとうございました。

龍永図対外貿易経済合作部副部長の講演内容